北風ブログー746
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2023/5/5更新
入職式−3
実はもともとの私の入職式の挨拶原稿に省略した部分があります。
「我々にはさらにもう一つの規範、つまり『個人規範』というようなものがあると思います。我々個人の生き方の問題です。それは、いかに「清く、正しく、美しく、そして楽しく」生きていくかということです。「それは、『人徳に裏打ちされた、強く正しい意志のもとに、良好なコミュニュケーションを図っていけるか』、という尺度です。」と終わりのほうに私、言っておりますが、そのあとに次のように続ける予定でした。これが実は一番大切なことではないかと思っております。
「口(くち)が濁れば愚痴(ぐち)となり、意志(いし)が濁れば意地(いじ)となり、徳(とく)が濁れば毒(どく)となります。つまりは、過ぎたるが及ばざるがごとしです。“くち”が“ぐち”、“いし”が“いじ”、“とく”が“どく”と言葉が濁ってしまうだけで、全く正反対の言葉になってしまうのです。やりすぎはいけないので気をつける必要があります。でも、時間が無くなるのと、少し話がそれるので削りました。
この言葉はお釈迦様の言葉と言われておりますが、日本語の韻をインド人のお釈迦様が見越していたとはにわかに信じがたいですね。で、も、素晴らしいことです。なんでも濁るのはよくないということですね。明鏡止水の境地を目指します。